【開催報告】市民講座でのごみクラブ「部活」講演会(2024.1.13)

「ごみを減らしたい」思いを持った仲間がオンラインで繋がる「滝沢ごみクラブ」。

ごみクラブでは毎月のzoomでの交流会やSDGs勉強会の他にも、日々、「ごみ」にまつわる様々なメンバー同士の交流がなされています。

そのうちの一つが「部活」。

例えば「コンポスト」や「食品ロス」など、特定のテーマに関心を持つメンバーがグループとなり、オンラインでの意見交換を始めとした活動を行っています。

このたび、機会を頂き、東京都三鷹市が市民と協働で企画・運営を行っている市民講座で、この滝沢ごみクラブの「部活」の内容について発表することとなりました。

現在立ち上がっている13の部活の中から、この日は12の部活のメンバーが、現地とオンラインで参加。
それぞれの部活にこめた思い、活動内容や今後の展望などを語りました。

冒頭 ごみクラブ主催マシンガンズ滝沢秀一 ビデオメッセージ

ごみ清掃員を11年間続けている自身の滝沢ごみクラブへの思いや、日頃のSNS発信等での周知啓発活動を通して感じる「知識を得る前の自分を思い出すこと」「同じことを何度も繰り返し伝えていくこと」の大切さなどが語られました。

各部活からの発表

1)分別し隊(通称:分別部)


分別し隊では、ごみ分別はごみを減らし、住みよい未来に繋がる活動と考え、オンラインmtgやチャットで情報交換をし、学び合っています。

ごみ分別を行うことによるメリットは、
・地域の指定通り正しく分別することで、資源化されて「ごみ」が減る
(ごみ処理等にかかるエネルギーCO2排出量を抑えることもできる)
・手作業での振り分けなど、現場で働く方の負担を減らすことにつながる

など、多くあると考えています。

部活内での意見交換をしていると、各地域による分別ルールの違いに驚くことがよくあります。共通的な分別の考え方を学び、自分の地域ではなぜこうなっているのか、と考える機会にも繋がっています。

分別後のものについてもよく考えています。分別しているつもりでも出し方が間違っていると、結果としてごみになってしまうケースもあります。例えば、雨の日に紙や布などを出してしまうと、回収された先でかびが生えてしまったら、それは残念ながら資源ではなくごみになることがあります。せっかく分別してもごみになってしまうのはもったいない。私たちは地域のごみ施設、リサイクルセンター等を直接見学し、その様子や現場で働く方から直接聞くことのできた、分別の注意点の情報交換なども行っています。

オンラインで全国と繋がり、ごみ分別やその先のことをみんなで学んで考え行動することで、単なる義務ではなくやったほうが気持ちいい「心地よい習慣」となり、どんどんやりたい気持ちになっていく、といった活動を行っています。

2)紙芝居で広げ隊(通称:紙芝居部)

滝沢ごみクラブのメンバーとマシンガンズ滝沢秀一が作った「ウエスティとゴミ山の住人」というごみ分別を楽しく学べる紙芝居。これを全国各地で披露し、オンラインによる交流でお互いをエンカレッジしているのが私たちの部活動です。

人前での紙芝居は緊張することもありますし、行っていくうちに疑問点が出てくることもあります。部活での交流を通じて、

・初めて行う前に実践の様子を写真や映像で共有してイメージできる
・疑問点を共有することで解決できる
・より伝わりやすい紙芝居にアップデートする工夫を考えられる

などができます。
またそのような意見交換の輪に入ることで「自分もできることから始めてみよう」という勇気がわく、といった声もあります。

また、この紙芝居は、見ている子供たちや参加者が実際にごみ分別を行う体験型なのですが、道具類の準備や持参など一人ではやりにくい場面もありますので、メンバー内で開催情報を共有し、ヘルプし合うことも行っています。

これからの活動については、とにかく「気軽に始めたい、やってみたいと思ってもらいたい」という思いがあります。
ゆくゆくはオンラインでの紙芝居講座も開催したいと考えています。

もう一つは、エンターテイメントの要素をより深め、SDGs学習コンテンツとしての価値提供を目指して作りこんでいきたい、ボランティアとしてではなく職業として「ごみ分別紙芝居師」を全都道府県に配置したい、そんな風に思っています。
また、今ある英語版に加え、それ以外の言語や手話にも拡げる環境を整えていきたいです。

ごみというのは生きていれば皆が必ず関わることなので出来るだけ多くの方に知ってほしい、伝えたい、という思いで活動を続けていきたいです。

3)イベントごみ減らし隊(通称:イベント部)

自宅付近のビーチクリーンや周辺のごみ拾い活動を始めて「ごみ」への関心が高まっていた頃、たまたま滝沢ごみクラブを知り入会し、二十年後には最終処分場が埋め尽くされ、ごみが捨てられなくなるという話に衝撃を受け、もっと何か出来ないか、と日ごろから考えていました。

お祭りが大好きなんですが、その時に発生するごみのぐちゃぐちゃ状態やイベント後に捨てられる大量の廃棄物の量が気になって、なんとかしたいと思っていました。とはいえ一人でその場でごそごそ片付けていたら変な人だと思われるだろう、と。そんな話をごみクラブでしてみたところ、メンバーと一緒にやったらいいんじゃないかと滝沢さんが背中を押してくれたのが、イベント部の原型です。

地元のお祭りスタッフの方と知り合いで、以前から「美化係をやりたい」と話していたこともあり、相談を始めると、主催者の方も廃棄物に多額の費用がかかっているのでできればごみを減らしたい、とのこと。加えて、産廃業者さんの側も、プラスティックなどは現状では空気を運んでいるようなものなのでごみの量を減らすことには協力したい、と仰ってくださいました。ごみクラブは、もちろんごみを減らす活動がしたい。
この三者の気持ちが合ったことで、昨年、初めて実現し、結果として3つのイベントで「ごみステーション」を担当させて頂くことができました。

やったこととしては、色々な形の器やカップは、種類別大きさ別に重ねてもらうということを来場者/お客様に行ってもらうために、お願いするための分別表をしっかり作成・掲示したり、分別スタッフを配置したり。

これまではなんと50万円も廃棄物処理にかかっていましたが、分けて重ねることで処理代としては約20万円のコストダウンになりました。ごみステーションにスタッフが立って「これはこちらです」と案内するだけでこんなに変わることができるんだと、やりがいがあり、嬉しかったです。

大きめのお祭りで実現できたので、ごみステーション設置などによるごみの削減は、各地の町内のお祭りや学校のイベントでも、十分実現出来るのではないかと思っています。

正しく分別することで、廃棄するものにお金をかけることから、資源としてのお金を生むという真逆の効果が体感出来ます。広げて全国でやっていきたい、とイベント部が出来ました。

自分たちで仕分けすることにより、自分ごととしてごみ問題をとらえられるきっかけにもなるのではとも思っています。

4)コンポスト始め隊(通称:コンポスト部)

コンポスト部は、コンポストに興味がある方が集まったグループです。北は北海道、南は長崎までメンバーは全国各地に住んでいて、コンポスト歴も初心者から上級者まで様々です。
SNSを通じてコミュニケーションし、コンポストに関しての話をしています。

誰かがコンポストについて困ったことや知りたいことを投稿したらわかるメンバーたちが回答していく、といった形でお互いに教えられることやわからないことを共有しあうことでコンポストに対しての考えや学びをメンバー全体で深めていっています。

コンポストに興味がある人たちと気軽に話せる場が出来、コンポストをより深く考えるようになって、私自身の生活も変わりました。
・料理をするときに食べない部分を意識するようになり、大きく切り落としていたキャベツの芯や野菜の皮を、細かく薄く切ったり、よく煮て食べたり、生ごみを減らす工夫をする
・以前は安いからせっかくだから買っておこう、と、食材を買いすぎてダメにしてしまうこともしばしばありましたが、コンポストでの処理量を意識し逆算的に必要な分だけ買い物をする

こういった話をコンポスト部の仲間たちは喜んで聞いてくれるので楽しくごみを減らすことが出来ています。

滝沢ごみクラブに入って、コンポストを日本中に広めるという夢ができました。
環境問題は、何かやらなきゃとわかっていてもなかなか具体的に体が動かない人も多いと思いますが、自分自身がそうだったように、志近い仲間に引き上げてもらうと、あとは自分で出来ることを見つけていけるのでは、と思っています。

5)ごみ拾い部

ごみ拾い部の活動内容はいたってシンプルで、毎月5のつく日(5日、15日、25日)に各自がごみを拾い、滝沢ごみクラブ内のfacebookページに投稿やコメントをしています。

「こんなごみを拾いました」に始まり、トングなどのゴミ拾いに使っている道具を紹介しあったり、こんな場所にごみが多いという報告をしたり、様々な気づいたことを発表し合う場になっています。

手が届かなくて拾えなかった、などの悔しい気持ちが投稿されることがあったり、なぜこんなところに?というごみを報告しあったり、時にはごみから想像力を働かせて物語を投稿してみたり、楽しくごみ拾い活動をしています。

仲間みんなとの繋がりを感じながら、ごみ拾いで世界をきれいにすることを目標に活動していきます。

6)ファッションプラス部

私は静岡市で古着店を営んでいて、2020年からお洋服の大量生産や大量廃棄を何とかしようという活動をしていたきっかけから、滝沢ごみクラブに入会しました。

ファッションプラス部では、主に今のアパレル業界、ファッション業界や廃棄されてしまうお洋服などについて、部活内の皆でお勉強をしています。
この「ファッションプラス部」という部活名は、ファッションはとても心をわくわくさせるものだから「ロス」よりも「プラス」と表現したい、といった思いから名付けました。

今後は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の中でリユース活動をしていきたい、と部活内で話しています。
私自身、廃棄されてしまうお洋服に新たな付加価値をつけ新しいものに生まれ変わらせて販売するアップサイクル事業に取り組んでいますが、実は優先順位としてはリサイクルよりもリユースのほうが上だと考えています。

まだ綺麗なお洋服はリユースとして次の人に受け継ぎ、その「物」だけでなく、次の人に思い出や物語を受け継いでいくことが大事だと思っていて、今後、そんなリユース市もしていきたいです。

リデュースの観点からも一着を長く大事に着るということが大切で、そのためにはどうしていったらいいか、などをファッションプラス部で提案していければと思っています。
今来ているお洋服はどんな風に出来ているんだろう、とか、買ったときにどんな思い出があるだろう、とか、今日の話をきっかけにお洋服のことを考えて頂けたら嬉しいです。

7)みんなの海・川まもり隊♪

私たちがこの活動をすることになったきっかけは、イルカやクジラなどが好きで、その胃にプラスティックが残ってしまう辛い写真を見ることがあり、自分たちだけでは変えられないし救えないとしても、それでも少しでも何かできないかと、親子で海周辺のごみ拾いを始めたことです。

その後、海だけではなくて川のほうも行ってみよう、と思い、すでにある団体さんの活動などにも参加し、荒川近辺でもごみ拾いをしたところ、とても衝撃を受けました。
今日は写真をお持ちしていますが、実際にごみ拾いを体験することで、その日を境に、何かできないかなと思い始める方はとても多いようです。

去年の夏に発足したこの部活は16名からなり、日本各地のみならず海外にもメンバーがいます。
オンラインを中心に、今年からは少しずつ国内からオフラインの場も開催しており、今後は近くに住んでいるメンバーさん同士が呼びかけ誘い合って一緒に活動したいなども考えています。

海と川の両方に着目している理由は、海洋ごみの7~8割は陸から生まれ、プラスティックごみなどが河川を伝って海にいってしまうことです。
私たちは実は知らず知らずのうちにプラスティックを食べてしまっています。
5ミリ以下のものをマイクロプラスチックと呼びますが、一説には、魚が食べたものや大気中に飛散しているものから、1週間でクレジットカード1枚、1か月レゴブロック1個程度の大きさを摂取しているとも言われています。

元々のプラスティック容器が紫外線を浴び、海や川で削られて小さなものになっていきます。そんなことを知り、自分ごととして捉えるようになりました。

私たち部活の仲間は、もっともっと海や川のごみを減らしたいと願っています。
清掃活動での「拾って終わり」に留まらず、実際にどんなごみがあるんだろうという調査やデータ収集、それを研究団体へ提供するなど、日本や世界のごみ状況を把握できるようなお手伝いや、ごみに新しい命を吹き込めるようなアップサイクルにも取り組んでいければと思っています。

8)プラスティックフリー部(通称:プラフリ部)

ごみクラブのオンライン交流会でも「プラスティック」はよく話題になりますが、ごみや環境の問題に関心がある方はそれがもたらす影響にも興味がある方が多いのではと思います。

プラフリ部は、自分たちの普段の生活の中でその総量をどう減らしていけるか、をテーマに、各自の取組をシェアして真似したり、見聞きした学びを共有したり、わいわい話していきましょう、と活動しています。

ごみ拾いをする中の体感として、最も多いのは吸い殻ですが、二番目は「プラスティック」です。なぜこんなに多いんだろう、と、思います。

清潔で軽くて丈夫という特性があるので、医療分野を始めとして大事な場面ではこれからもプラスティックは使い続けられると思いますが、まちのごみから海や川に流れていくことを始めとして様々な課題をはらんでいるので、世の中全体総量を減らしていかないといけないのではと考えています。

部活では、プラスティックのことをもっと知りたい、と定期的にオンラインで読書会を開催しています。
今後は、大学の先生などの専門家を招いた講義やオフラインでの交流会など活動を広げていきたいと考えています。

今日は、へちまたわしと風呂敷を持ってきました。風呂敷はエコバック代わりになり一枚持っていると重宝します。このような身近なものからでもプラスティックフリーを考えたり実践したりするきっかけになれればと思っています。

9)集積所RR探検隊

ごみ拾いを行っていると、このごみはいったいどこから出てくるんだろう、と不思議に思うものがたくさん落ちています。
タバコのポイ捨てのようなケースもあるのですが、フイルム包装紙などはポケットに入れたものが静電気で手にくっつき、知らないうちに落ちてしまうことなどもあるように思います。

もう一つは「集積所」から飛んでいったものが意外に多いのではないか、という点。
ネズミなどの小動物やカラスが荒らして、風でそれが飛んでいくことが原因としてあるのではと感じていました。皆の周りの集積所ってどんなものがあるんだろう、集積所にまつわるあるあるって何だろう、を共有したり発信したりできればと、部活を立ち上げました。

今年、ごみクラブ全体に向けて「周囲にはどんな集積所がありますか」と、アンケートを取ったところ、様々な集積所の情報が集まりました。そこには課題やアイディアがたくさんあります。

地域の年配の方が手作り、維持しているものは誰が引き継ぐか、という課題、
カラスの視力を遮る素材のものをかければいいのでは、というアイディアなども意見がありました。

今後は、解決策を話し合ったりアイディアを深堀したり、部活内での意見交換をもとに発信していければと考えています。

10)シルバーウエスティ部

シルバーウエスティ部は「高齢者とごみ」をテーマにした部活です。
高齢者とごみに関する問題に関して一緒に考えましょう、という呼びかけに賛同したメンバー15名が日ごろからオンラインで意見交換を行い、ゆくゆくは課題を集めて、処方例を示していきましょう、を目標に活動しています。

高齢者とごみ、の問題は非常に多岐にわたり、これが課題と一言で言えるものではないのですが、大きく分けて2種類ほどのテーマがこれまでの意見交換で出てきています。

一つは「ごみ出し」問題。誰しもがいつかは直面することですが、足腰が弱ってごみを出しに行けなくなったり、新しいことを覚えるのが大変でごみの分別をするのが難しくなってしまったり、ということ。
もう一つは、お子さん世代やご家族からの課題としての声が多いですが、もったいなくて、捨てられなくて、家の中にものが大量に溢れているような「ものの多さ」の問題があります。

このような課題は「これをすれば解決!」といったものはまだまだありませんが、例えば地域によっては申請をすれば家の前まで取りに来てくれるような行政支援や、ボランティアで資源回収をしに来てくれるような業者さんがいる例もあります。
ただ、それもまだ広く知られていなかったり、当事者が遠慮して使っていなかったり、の課題があります。
そのような取組や課題に対して、なんとかしていきたい、と考えています。

大きな問題なので、様々な立場からの視点が非常に貴重だと思っていますが、朝や仕事終わりなど、自分の好きな時間に書き込んで意見交換ができるのもオンラインコミュニティならではの利点だと思っています。

シルバーウエスティの問題は重くて簡単にはいかないですが、きっと糸口はどこかにあるはず、と信じて、結論を急がず、ゆっくりと息長く取り組んでいこうとしている部活です。

11)あぶら部

ごみの中でも、天ぷら油に着目した部活です。油の処理方法は固めたり、紙に吸わせたり、など、自治体によってばらばらなことが多く、各地の部活メンバーと油に関する最新情報を共有したりしています。

また、「わくわく油田スポット」という取組があります。これはみんなの自宅が油田である、という考え方で、自宅の天ぷら油を回収し作った燃料を活用しましょう、というものです。知らない方も多いのですが、地域のバスや建設現場で使われている重機などは天ぷら油を原料としたバイオディーゼル燃料で動きます。固めて捨ててしまうと可燃ごみになってしまいますが、回収して活用すればエネルギーとして資源にすることができ、地域で循環もできる。これを大事なことだと考え、各地に広げていく活動をしていきたいと考えています。

11)ゼロウェイスト広げ隊

「ゼロウェイスト」という言葉は、一見、ハードルが高いようにも捉えられることがありますが、ごみをゼロにする、というよりも、環境への負荷を抑えてごみを極力発生させないライフスタイルが「ゼロウェイスト」なのではないかと考えています。

私たちゼロウェイスト広げ隊は、一人ひとりが身近で取り組める「できることから」シェアし、実践を広げていこう、という思いで活動しています。

個人の行動の変化で減らせるごみの量は意外にとても多いです。
一つの試算ですが、例えば「プラスティック」を例にとると、年間で一人あたり、レジ袋を断ることで約450枚、ペットボトルをマイボトルに替えることで約180本、量り売りのお店を活用すると約33キロ、使い捨ての箸やスプーンをマイ箸持参にすることで200本減らせるとも言われています。

コロナ禍により「清潔」を求めたい気持ちがより高まり、どうしても過剰包装が増えてしまいました。プラスティックの包装ごみが多い、というのが実情ではないかと思います。
ただ、自分は「ごみを出さない」ことはやはりとても大事だと思っています。
分別して資源化する、ごみ拾いをする、そうやって世の中のごみをなくしていきたいです。

メンバーの中には量り売り店の店主が4名います。お店を運営していて感じることやお客さんとのやり取りで気づくことなどをシェアすることで、各自の実践とゼロウェイストに繋げていく活動も出来ればと考えています。

令和6年能登半島地震支援プロジェクトについて

あぶら部発表の中では、現在、取り組んでいる能登半島地震支援プロジェクトの紹介も行われました。

これは、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会が行っている被災地へ電気を届ける支援活動(※)への寄付について、ごみプログラムメンバー中心に個人寄付の取りまとめ窓口となる取組です。

1月15日締切の第1弾では多数の方から寄付を頂きました。この講演会でもその場で寄付を申し出てくださった受講者の方もいらっしゃいました。ありがとうございます。
2月現在、引き続き、第2弾を募集しておりますので、よろしければご覧頂けましたら嬉しいです。

令和6年能登半島地震支援プロジェクトhttps://www.takizawa-gomipro.net/donation

(※)家庭や飲食店などから出る廃油を再生した高純度バイオディーゼル燃料で稼働する移動式の発電機を用いた電力供給

受講者とのグループディスカッション

後半は受講者とごみクラブメンバーが4つのグループに分かれてのディスカッション。

例えば、コンポストがテーマの中心となったグループでは、「堆肥ができた後の使い道がない」「虫が出るなど失敗したらどうしよう」という心配から二の足を踏んでしまう、という意見が出ましたが、この日参加していたごみクラブメンバーが取り組んでいる東中野での地域コンポストではそのような課題を解消するための堆肥交換などを行っています。そういった取組を紹介することから「コンポストは手段であり、目標は生ごみを減らすこと。できることを続けてやっていきたい」という声に繋がり、参加者同士のごみ問題への共通意識が醸成されていたように思います。

他には、

・紙芝居部の活動について「絵本の読み聞かせをしているので興味はあるが、体験型なので準備が大変そう。高齢者が行うには難しそうでもあり、ライトなバージョンのものがあってもいいかもしれない」というご意見
・集積所RR探検隊が触れていた集積所を荒らすカラスの話題から、都で対策を行ったことで減少させた事例がある、という共有
・イベント部のお祭りごみ削減の取組に関しては「やはり数字のインパクトは大きい」という驚き
・みんなの海・川守り隊♪やプラフリ部の活動を聞いたプラスティックにまつわる意見

など、それぞれのグループで活発な意見交換が行われました。

おわりに

日ごろから熱い思いを持って部活動に取り組んでいるメンバーたちによる講演会。

各部活3分程度、という持ち時間の発表で、一様にまだまだ伝えたいことはたくさんある(笑)、とはしていたものの、このようにごみクラブの外の方々に活動をお話できる機会を持てたことは、本当に一同喜びの気持ちを持っています。
そしてもちろんごみや環境問題に関心の高い市民の方々との交流は、自らの活動への感想や意見を頂ける貴重な機会ともなりました。

今後もこのような機会がありましたら、ごみクラブとしてぜひ取り組んでいきたいと考えていますし、これからも楽しくごみを減らす活動を続けていければと思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

参考リンク

・リサイクルセンター見学だより https://takizawa-gomiclub.jp/category/content-letter/
 自身の住む地域のことを知ることは大切です。見学ツアーを行っている自治体もありますので、ごみ問題に関心のある方はぜひ身近な場所の見学も行ってみてください。

・東中野コミュニティコンポスト https://www.nasshii-compost.website/higashinakano/ 
  当日のグループディスカッション内で話題になった東中野のコミュニティコンポストを紹介した記事です。